投球動作では、骨盤と胸郭の回転差(セパレーション)が重要であることは、多くの研究で報告されています。
しかし、
セパレーションを作った後、どのように回転動作へ移行するのかについては、様々な考え方があります。
私が重要だと考えているのは、
下部胸椎を回転の軸として考えることです。
ここでいう回転とは、セパレーションを作るための回旋ではなく、
投球方向へ身体が回転していく局面を指しています。
回転の軸を下部胸椎に置く
身体は骨盤と胸郭が背骨によってつながっています。
そのため、回転の軸が骨盤だけになると、胸郭も一緒に回転しやすくなります。
一方で、
下部胸椎を軸として回転する意識を持つことで、
胸郭と骨盤の位置関係を保ちながら回転しやすくなると考えています。
これは、
「脚から回す」
「上半身から回す」
という二択ではありません。
身体全体が下部胸椎を中心として回転することで、胸郭と骨盤が協調しながら回転動作へ移行するというイメージです。
回転は外へ逃がさない
もう一つ重要なのは、
回転しながら身体が外へ広がらないことです。
身体の中心へ集まる力を維持したまま回転することで、
体幹内の張力を保ちやすくなります。
結果として、
セパレーションで作られた張力を失うことなく、投球方向への回転へつなげることができます。
私が考える回転動作
現在の研究では、セパレーションの重要性については多く報告されています。
一方で、
セパレーションをどのような身体の使い方で回転動作へ移行するかについては、明確な答えは示されていません。
そのため、この考え方は私自身が指導現場や動作分析を通して組み立てている一つのモデルです。
今後も様々な選手の動作を分析しながら、この考え方について検証を続けていきたいと考えています。