フォームを直すのではなく、投げられる動きから作り直す|投球動作改善②

その後の指導で取り組んだこと

初回指導後は、正面向きから作った投球の流れを、少しずつ通常のピッチングへつなげていきました。

その中で取り組んだのが、

  • グラブ側の体幹を使って回転をリードする
  • 下半身を先行させ、胸部と腰部の間に分離を作る
  • 下半身の先行によって腕が自然に遅れてくる状態を作る
  • 軸脚で地面を押しながら並進する
  • 胸郭周囲の力を抜き、腕だけではなく背骨から全身へ動きを連動させる
  • 並進から回転へ止まらずに移行する

といった部分です。

特に意識したのが、腕を自分から振りにいかないことです。

下半身が先行し、胸部と腰部の動きに差が生まれることで、腕は身体の動きに対して少し遅れます。

この「遅れ」を自分で作ろうとするのではなく、身体の動きによって自然に生まれる状態を目指しました。

また、強く投げようとすると胸郭周囲や腕に力が入り、背骨から腕へつながる動きが途中で遮断される傾向も見られました。

そのため、最初から100%で投げるのではなく、6割程度の力感で身体全体の流れを優先し、スムーズに投げられる動きを繰り返しました。

まずは強さよりも、

軸脚で進む
→ 下半身が先行する
→ 胸部と腰部に分離が生まれる
→ 身体の回転に腕が遅れてついてくる
→ 着地から投球まで止まらずにつながる

この一連の流れを作ることを優先しています。

初回で作った「投げられる動き」を崩さないようにしながら、徐々に通常のピッチングへ近づけていきました。