野球の動作指導では、
「歩幅が広い」
「開きが早い」
「突っ込んでいる」
「バットが出ない」
など、目に見えるフォームの特徴に注目することが多くあります。
しかし、そのフォームがなぜ起きているのかを考えなければ、本当の改善にはつながりません。
例えば、インコースで詰まるという現象。
「歩幅が広いから」
という考え方もありますが、それだけで説明できるわけではありません。
歩幅は適切でも、
骨盤と胸郭の位置関係が崩れていれば、バットは前に出ません。
逆に、歩幅が多少広くても、
身体が適切に連動していれば問題なく打てる選手もいます。
つまり、
フォームは単独で存在しているのではなく、身体全体の連動の結果として現れています。
だから私は、
「歩幅を狭くする」
「もっと前で打つ」
といった修正だけでは終わらせません。
そのフォームになっている理由を考えます。
動作の理解が原因なら動作を修正する。
タイミングが原因ならタイミングを修正する。
身体機能が影響しているなら、腹圧や大腰筋など身体の使い方を改善する。
どれか一つが正解なのではありません。
原因に合わせてアプローチを選ぶことが重要です。
身体機能だけを鍛えても、動作を理解していなければ競技にはつながりません。
反対に、フォームだけを修正しても、その動きを支える身体がなければ再現性は低くなります。
大切なのは、
フォーム・身体機能・動作理解を切り離して考えないこと。
一つひとつを点で見るのではなく、
身体全体のつながりと動きの流れとして考えることで、本質的な改善につながると考えています。