下部胸椎の回旋が動作をつなぐ

大腰筋による支持が動作の土台

投球や打撃では、「身体を回す」という表現がよく使われます。

しかし、重要なのは単純な回転ではありません。

まず必要なのは、脚を上げた段階で軸脚側の大腰筋による支持を作ることです。

この支持が保たれることで、回転動作へ移行しても骨盤が抜けにくくなり、身体の軸を維持したまま動作を進めることができます。

並進運動から回転へのつながり

並進運動では下半身が前方へ進みますが、上半身はテークバックを行いながら、腰椎のスライドと軸圧によって重心をコントロールします。

この過程で、スイングに必要な軌道が準備されます。

その後、下部胸椎を境に下半身が先行し、上半身がわずかに残ることで体幹には伸張が生まれます。

この伸張が自然な収縮へとつながることで、胸部が腰部を追い越す動きが生まれ、効率よくエネルギーを伝えることができます。

下部胸椎の回旋が力を伝える

この一連の流れを成立させるために重要となるのが、下部胸椎を中心とした回旋です。

フォームだけを修正しても、この身体の仕組みが機能していなければ、再現性の高い動作を身につけることは難しくなります。

まずは身体を支えること、そして下部胸椎を中心とした回旋によって力をつなぐこと。

これが、効率的な打撃動作をつくる土台になると考えています。