投球動作における胸郭の捻転について

投球動作の体幹について考える時、多くの場合は

骨盤回旋

胸郭回旋

腕加速

という流れで説明されます。

もちろん胸椎回旋は非常に重要です。

しかし実際の投球動作を観察していると、私はそれだけでは説明しきれない部分があると感じています。

テークバックからリリースで何が起きているのか

テークバックでは

・グローブ側胸郭が前方
・投球側胸郭が後方

に位置します。

そしてリリースに向かう中で

・グローブ側胸郭が後方
・投球側胸郭が前方

へ移行します。

私はこの現象を

「胸郭の捻転」

として捉えています。

胸骨を支点として左右の胸郭が前後方向へ入れ替わるような運動です。

胸椎回旋を否定しているわけではない

ここで誤解してほしくないのは、

胸椎回旋が重要ではないと言いたいわけではありません。

むしろ胸椎回旋は投球動作において非常に重要です。

私が考えているのは、

胸椎回旋という結果の裏側で、

左右の胸郭が入れ替わるような捻転運動が起きているのではないかということです。

投球は単純な回旋運動ではない

リリースに向かう体幹では

・胸椎回旋
・側屈
・胸腰椎の屈曲
・胸郭の捻転

が複合的に起きています。

投球動作は単純な回旋運動ではありません。

複数の運動が重なり合いながらエネルギーを伝達しています。

その中で私は、

胸郭の捻転が非常に大きな役割を担っていると考えています。

胸肋関節への着目

胸郭が捻転するのであれば、

胸肋関節も重要な役割を持つはずです。

投球指導では胸椎や骨盤に注目されることが多いですが、

私は胸肋関節も体幹動作を考える上で欠かせないポイントだと考えています。

私の考える体幹動作モデル

投球動作では

・下部胸椎の伸展
・胸郭の捻転
・胸椎回旋
・側屈
・胸腰椎の屈曲

が複合的に生じながら、

最終的に腕の加速へつながる

複合的に起きていると考えています。

これが現在の私の考えです。

まとめ

投球動作を理解する上で胸椎回旋は欠かせません。

その上で私は、

体幹動作の本質は胸椎を回すことだけではなく、

左右の胸郭が入れ替わるような捻転運動にあると考えています。

投球動作を見る視点を少し変えるだけで、

これまで見えなかった問題点や改善点が見えてくるかもしれません。