課題を改善する前に「考え方」を変える(中学生バッティング①)

今回の指導で最初に伝えたのは、フォームではなく考え方です。

多くの選手は、

「遅いピッチャーに対して突っ込む」

「高めが苦手」

「真っすぐに差される」

というように、自分の課題は理解しています。

しかし、その先の

「なぜそうなるのか」

まで考えられていないことが少なくありません。


「突っ込む」とは何か

今回の選手も、

「遅いピッチャーに対して突っ込んでしまう」

という課題を持っていました。

そこで最初に確認したのは、

「突っ込むとは何か」

ということです。

選手自身は、

「身体全体がボールへ行ってしまうこと」

と考えていました。

そして理想は、

「遅い球でも引き付けて打ちたい」

というものでした。

しかし、ここには一つ問題があります。

選手が考える「突っ込む」は着地後の現象であり、

改善したい動きは着地までの動作でした。

つまり、

比較しているフェーズが違っていたのです。

例えば、

「着地した瞬間に骨盤に対して頭が前にある状態を突っ込む」

という基準であれば、

突っ込んでいる状態と突っ込んでいない状態を同じタイミングで比較できます。

まずは課題を同じ基準で整理することが重要になります。


課題と原因は違う

今回の選手の実際の課題は、

  • 真っすぐに差される
  • 高めが弱い

という2つでした。

これは事実として起きている現象です。

しかし、

これは原因ではありません。

重要なのは、

「なぜそれが起きているのか」

を考えることです。

原因を見つけ、

その原因を改善するための練習を行う。

これが本来の練習です。

原因が改善されれば、

結果として打てるようになります。

逆に、

原因が分かっていても改善されないのであれば、

まだ練習量や練習方法が足りていないということになります。


多くの選手に足りないこと

多くの選手は、

自分が打てない原因を深く考える習慣がありません。

「何となくここが悪い」

という感覚だけで練習していることが多くあります。

もちろん、

考えた原因が外れることもあります。

しかし、それは問題ではありません。

原因を予測し、

検証し、

違えば別の可能性を考える。

この作業を繰り返すことで、

本当の原因へ近づいていきます。

この思考を指導者任せにするのではなく、

自分自身でできるようになることが、

競技力を伸ばすためには最も重要です。